「自分たちのグラウンドで試合がある日、親は何をするの?」
試合前のグラウンド作りは、少年野球の中でも特に知られていない世界だと思います。
こんにちは、少年野球パパのひつじです。自分自身も野球経験者で、息子は学童野球チームに所属しています。「これって、うちだけ?」と不安になる少年野球のあれこれに、わが家の実体験でお答えします。
うちのチームは、自分の地区の小学校の校庭がホームグラウンドです。校庭で練習試合があるときは、パパたちが集合時間の1時間前に集まります。
今日は、試合前のグラウンド作りのリアルをお伝えします。
1時間前集合。パパたちの仕事が始まる
パパたちが動き出すのは、子どもたちが集まる1時間前です。
来られるお父さんたちが集まって、グラウンドの準備を始めます。人数は日によって変わりますが、だいたい5〜8人ほどです。
使う道具は、トンボやライン引き、巻き尺です。本格的な道具がそろっています。
「試合をするグラウンド」は、勝手にできあがっているわけではありません。誰かが作っています。少年野球では、グラウンド作りがパパたちの仕事です。
仕事①:石拾い
石拾いは、地味ですが大事な仕事です。
グラウンドの石を拾って歩きます。
小学校の校庭には、意外と石が落ちています。イレギュラーバウンドの原因になったり、転んだときにケガのもとになったりします。子どもたちが安全にプレーできるように、丁寧に拾っていきます。
野球の知識ゼロでもできる作業です。ただ、石拾いをするかどうかで、グラウンドの安全性は変わります。
仕事②:ホームランラインにボールを並べる
ホームランラインへのボール並べは、知らない方が多い作業だと思います。
「このラインを越えたらホームラン」という位置に、ボールを並べて歩きます。
小学校の校庭には、当然フェンスなんてありません。そこで、ボールを一定間隔で並べて境界線に見立てます。
ボールを並べるやり方が、最近は多いようです。
面白いのは、プレーのルールです。ゴロがボールの列を越えた場合、打球は追いません。代わりに、並べてあるボールを拾ってプレーを続けます。
校庭という限られた環境で野球をするための、現場の知恵だと感心しました。
仕事③:ベースの設置
ベースの設置も、パパたちの仕事です。
うちのチームで使っているのは、いわゆる置きベースではありません。太い釘を打ち込んで、しっかり固定する本格的なベースです。
置くだけのタイプと違って、プレー中にズレる心配がありません。そのぶん、設置には手間がかかります。
※ベースの種類は、チームによって違うと思います。
仕事④:グラウンド整備とライン引き
トンボでグラウンドをならし、ライン引きで白線を引いていきます。
正直に言います。ライン引きは、難しいです。
まっすぐ、きれいに引くのは、慣れが必要です。曲がってしまったり、太さがバラついたり。
そんな私が見つけたコツは——思い切りのよさと、勢い!(笑)
おそるおそる引くと、かえってヨレヨレになります。腹をくくって、すーっと歩く。ライン引きのコツは、それだけです。
うまい人が引くと、まっすぐで太さのそろった線になります。職人技だと思います。
試合が終わったあとは?——実は、子どもたちの仕事
「試合のあとの片付けも大変でしょう?」と思われるかもしれません。
でも、うちのチームは違います。
片付けやグラウンド整備は、基本的に子どもたちが行います。
というのも、監督から「子どもたちに自主的にやらせるように。親は極力手伝わないように」と言われているんです。
道具の出し入れも、練習後・試合後の片付けも、子どもたちの仕事です。親はほとんど手を出しません。
自分たちが使ったものは、自分たちで片付ける。当たり前のことですが、片付けを徹底するチームの方針を、私はいいと思っています。
親が全部やってあげるほうが、正直ラクで早いです。ただ、それでは子どもは育ちません。手を出したくなるのをこらえるのも、親の役目です。
未経験パパでも、絶対にできます
野球経験がなくても、グラウンド作りはできます。断言します。
「野球経験がないと、無理じゃない?」と思われるかもしれません。
というのも——野球経験者の私だって、ライン引きなんてやったことがありませんでした。
石拾い、ベンチを運ぶ、ボールを並べる。どれも野球の知識は要りません。誰にでもできます。ライン引きも、経験の有無ではなく「慣れ」の問題です。
最初は誰でも初心者です。やっているうちに覚えます。
グラウンド作りは、けっこう楽しい
グラウンド作り、けっこう楽しいです。
朝早く集まって、みんなで汗をかいて、子どもたちが野球をする場所を作る。何より、お父さんたちと話す時間が長くなります。
相手は、普段はゆっくり話す機会のない他の家庭のお父さんたちです。一緒に作業をしていると、自然と会話が生まれます。話す内容はこんな感じです。
・野球の話
・仕事の話
・子どもの話
グラウンドを作りながら、大人同士のつながりもできていく。大人のつながりは、思わぬ役得でした。
まとめ:試合前1時間のパパたち
・ホームでの試合は、集合の1時間前にパパたちが集合(5〜8人ほど)
・石拾い、ホームランラインへのボール並べ、ベース設置、整備、ライン引き
・使う道具はトンボ、ライン引き、巻き尺など
・ライン引きのコツは「思い切りのよさと勢い」(笑)
・試合後の片付けは子どもたちの仕事。親は極力手伝わない方針
・野球未経験でも絶対にできる作業ばかり
・お父さんたちと話せて楽しい
グラウンドは、誰かが作ってくれています。グラウンド作りを知ってから見ると、いつもの校庭が少し違って見えてきます。
これから少年野球の親になる方は、試合の日に少し早起きして、グラウンドに来てみてください。
試合の日にパパが担当する仕事は、グラウンド作り以外にもあります。


